私は入社以来、三重工場で3課（接着工程）、2課（乾燥工程）を経験し、現在は1課（切削工程）を担当しています。1課は合板を製造する最初の工程で、大根を桂むきするように原木を規定の厚みに薄く削り、合板の材料となる単板を製造しています。私たち1課が目指すのは、品質が良く、板面がきれいで扱いやすい単板です。 この工程の難しさは、原木は生き物で決まった設定がないこと。常に単板状態を確認し、切削機械の設定を変更していかなければ、コンマ数ミリの精度で均一な厚みを実現することはできません。なかなか上手くいかないことも多く試行錯誤の日々ですが、一つ一つの経験が次に繋がると願い精進しています。

私たちが使用する原木は、先代の方々が長年にわたって植樹してくれた木です。感謝を込めて無駄なく使用するためにも、努力を惜しまず学んでいきたいと思っています。そして将来は、2課・3課で経験したことを活用して、工場全体が今以上に円滑に効率よく稼働し、品質の高い製品が生産できるようにしていくことが私の目標です。お客様に「日新の合板は日本一！」、そう思っていただけるよう、一緒に頑張りましょう！